新幹線で常時監視カメラで撮影に。

新幹線が2016年の春から常時監視カメラでの撮影が決まりました。

今回決まったのは、秋田、山形、上越新幹線です。既に東海道、山陽新幹線などでも決まっていたので、全国各地で常時監視が始めることになります。
今回の決定には、2015年の6月に起きた東海道新幹線での男性による焼身自殺が大きく影響しています。この事件では、火をつけた男性を含む2名が亡くなり、20名以上の方が重軽傷を負いました。

今までは非常ボタンが押された際に、設置してあった監視カメラが録画される仕組みだったようです。ただ、これではこのような事態には全く対応は出来ません。
こうした悲惨な事件を未然に防ぐ意味でも、今回の常時監視化は当然だと思います。

新幹線でこのような事態を想定してなかったのでしょうが、今更感はします。航空機では乗る前には持ち物検査は当然ありますし、身体検査も行われます。

それが新幹線では完全にスルーされています。
防犯の観点から考えても、今回の常時監視は当然ですし、それでもまだ甘いかなと思います。

この事件では火災でしたが、もし爆弾を設置されていたら、とんでもない事態になっていました。撮影をすることで、一定の抑止力になるのかもしれませんが、テロを起こそうとする輩には意味はないかもしれません。

日本にもテロの脅威が迫っている状況で、やや対応が甘いように思います。

新幹線はすぐに乗れるのがメリットなのかもしれませんが、最低でも持ち物検査の導入は考えるべきだと思います。これには職員を増やさないといけませんし、設備も新たに設置しなければいけません。

ただ、安全安心な乗り物として、過去に大きな事故も起こしていない新幹線ですから、なおさらセキュリティを強化する必要があると思います。
航空機と同様に、新幹線も走る凶器と化します。
何か大きな事が起こってからでは遅いので、今から検討を始めるべきだと思います。

性善説でどうにかなる時代ではなくなってきている現在に、甘い対応ではいずれ事件が起こります。

利用者の安全のためにも、早めの検討をお願いしたいものです。